解剖学的症状と診断
アルツハイマー型(がた)認知(にんち)症(しょう)の場合(ばあい)、物忘れ(ものわすれ)や身体(しんたい)的(てき)症状(しょうじょう)のほかにも解剖(かいぼう)学的(がくてき)な症状(しょうじょう)が現れ(あらわれ)ます。アルツハイマー型(がた)認知(にんち)症(しょう)の場合(ばあい)、解剖学(かいぼうがく)的(てき)にみた症状(しょうじょう)としては、脳(のう)の萎縮(いしゅく)があります。正常(せいじょう)な老人(ろうじん)の約(やく)10パーセントの減少(げんしょう)がみられ、特に(とくに)前頭(まえがしら)、側頭(そくとう)、頭頂葉(とうちょうよう)の減少(げんしょう)が著しい(いちじるしい)のが特徴(とくちょう)です。また、脳室(のうしつ)の拡大(かくだい)、神経(しんけい)細胞(さいぼう)の脱落(だつらく)と萎縮(いしゅく)、アルツハイマー神経(しんけい)原(ばら)線維(せんい)の変化(へんか)、老人斑(ろうじんはん)などがみられます。アルツハイマー型(がた)認知(にんち)症(しょう)の診断(しんだん)は、まず面接(めんせつ)である程度(ていど)の認知(にんち)症(しょう)程度(ていど)は診断(しんだん)されます。しかし、いろいろな評価(ひょうか)尺度(しゃくど)を用いる(もちいる)ことで、よりくわしく認知(にんち)症(しょう)の有無(うむ)や程度(ていど)を診断(しんだん)します。人間(にんげん)は、現在(げんざい)いる場所(ばしょ)、時間(じかん)などに対(たい)して、周囲(しゅうい)の状況(じょうきょう)と関連(かんれん)して正しく(ただしく)理解(りかい)することができるのが普通(ふつう)です。これは注意(ちゅうい)、知覚(ちかく)、了解(りょうかい)、判断(はんだん)、記憶(きおく)などが総合(そうごう)された複雑(ふくざつ)な認識(にんしき)作用(さよう)であり、認知(にんち)機能(きのう)と呼ばれ(よばれ)ています。自分(じぶん)が今(いま)置か(おか)れている場所(ばしょ)や時間(じかん)、環境(かんきょう)を把握(はあく)することを見当(けんとう)識(しき)といい、脳(のう)の損傷(そんしょう)などが起きる(おきる)と、これらの認識(にんしき)能力(のうりょく)が失わ(うしなわ)れることがあります。アルツハイマー型(がた)認知(にんち)症(しょう)の診断(しんだん)に用い(もちい)られるテストの項目(こうもく)は、主に(おもに)認知(にんち)機能(きのう)を中心(ちゅうしん)とします。そのほかに行動面(こうどうめん)や人格(じんかく)面(めん)の評価(ひょうか)などを含む(ふくむ)ことが多い(おおい)ですが、それぞれの評価(ひょうか)尺度(しゃくど)によって異なり(ことなり)ます。よく使わ(つかわ)れるものは長谷川(はせがわ)式(しき)簡易(かんい)知的(ちてき)評価(ひょうか)スケールです。その他(そのほか)、脳血管(のうけっかん)性(せい)の老人(ろうじん)認知(にんち)症(しょう)と区別(くべつ)するために、いろいろな身体(しんたい)的(てき)検査(けんさ)が行われる(おこなわれる)こともありますが、臨床的(りんしょうてき)にははっきりとした診断(しんだん)根拠(こんきょ)とはならないことが多い(おおい)のも事実(じじつ)です。
アルツハイマー 症状
アルツハイマー型認知症の場合、物忘れや身体的症状のほかにも解剖学的な症状が現れます。
アルツハイマー 症状